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割れた中古パネルの経過観察

30年近く前に製造されたパネルは発電するか。

1993年11月より、大友太陽光発電所は発電開始しましたが、その翌年某大学の研究室から中古の太陽電池パネルを頂きました。
1980年代に四国電力西城発電所で使用されていたもので、NEDOとの共同研究として行なわれた1000kWの大規模集中発電 で使用されていました。その研究終了後、各地の研究機関等に払い下げられました。
1980年代前半の製造と思われます。製造後約30年以上経過しています。  

中古太陽電池パネルの導入(1995年頃)

1995年12月頃自宅の庭(左・シャープ単結晶54W、中央・ソーラレックス多結晶64W(新品)、右・京セラ多結晶52W)▲1995年12月頃自宅の庭(左・シャープ単結晶54W、中央・ソーラレックス多結晶64W(新品)、右・京セラ多結晶52W)1995年5月頃、頂いたパネルを自宅の庭に手作りで設置しました。(写真)

季節により角度調節が出来る架台です。シャープ単結晶54W×9枚、京セラ多結晶52W×10枚の合計1kWの中古 パネルを設置しました。
その後、1998年までこの場所で発電しました。  

パネルの移設、増設(1998年、2002年)

1998年頃農地太陽光発電所へ京セラパネルを移動しました。また同じ京セラのパネ ルを10枚追加して20枚としました。

2002年より自宅の増築工事に伴ってシャープ のパネルも田んぼへ移設しました。現在田んぼに設置されている中古パネルはシャープ単 結晶54W×10枚、京セラ多結晶52W×20枚の合計1.58kWです。

京セラのパネルの1枚が破損(2005年春頃)

2005年春頃、京セラのパネルの1枚が破損しました。
原因は不明ですが長期間温度 変化にさらされていたガラスが何かの衝撃により割れたと考えられます。
発電量に変化が 無いのでそのままにしています。中古太陽電池は全て健康に発電しています。

割れた中古パネルの様子(2006年2月18日撮影)

割れたパネル▲ 左から2列目、上から2段目のパネルが割れた割れたパネルの拡大写真▲割れたパネルの裏面の表示は消えていて読めない

割れたパネルの拡大写真

割れたパネルの拡大写真

▲割れたパネルの拡大写真。 ガラスが細かく割れていて、空気が入ったり変色している

手作りの接続箱▲手作りの接続箱。各アレーの電流をクランプメーターで計測

割れたパネルのアレー電流値▲割れたパネルのアレー電流は 最大値の2.6A(日射量は1000W以上)

シャープの中古パネルを接続したパワーコンディショナー▲シャープの中古パネルを接続したパワーコンディショナー。 東芝製の新古品で製造中止品

出力▲3.36kWのパネルに対して 出力は3.0kWも出ている

中古太陽電池パネルの付け替え(2009年12月)

2009年12月20日、太陽光発電所の配線工事を行いました。2005年に割れたパネルがありましたが、いよいよ出力が低下してきたので、付け替えすることにしました。
割れたパネルはそのまま残して、新たなパネルをその上につけ、配線▲割れたパネルはそのまま残して、新たなパネルをその上につけ、その配線を行いました。写真の一番上のパネルです。
約30年も経過た太陽電池▲上から2段目の色が違うのが割れたパネルです。他の壊れていないパネルは正常に発電しています。何とこの太陽電池が製造されてから約30年も経過しているのです。

よく太陽電池の寿命は何年か聞かれることがありますが、最後まで寿命をまっとうしたものが無いのでわかりま せん。100年以上発電するのではと思います。人間は自分が死んだあとのことまで考えられないので、そんなことを知ろうとするのです。