研究開発の概要
1997年から自然エネルギー発電の研究を続けています。
当社の研究開発部門は代表の大友が東京電力の研究助成をいただいたときから始まりました。
1997年6月、東京電力株式会社が募集した、太陽光発電の実用化に関する研究助成制度に応募して採択されました。
研究題名は「中規模系統連系インバータの開発ならびに最適な系統連系方式の確立に関する研究」です。その時開発した3相200Vのインバータ(写真)を改良して現在も利用しています。
→当時の研究結果報告書
→グラフ
その後当社が設立され、自然エネルギー発電全般にわたる研究開発を行っています。 また、発電設備のメインテナンスも行っています。
1. 太陽光発電システムの耐久性と太陽電池モジュールの寿命に関する研究
当社太陽光発電所には、製造後30年程度経過した太陽電池モジュールが設置してあります。その性能の劣化に関して追跡調査しています。
上記のパネルが破損して、交換した経過を報告します。
→ 割れた中古太陽電池パネルの経過観察へ
写真下段手前が検査したパネル
1998年8月にシーメンス社SP75(75W)パネルを120枚設置しました。それらの太陽電池は田んぼの中に設置していたために移設することになりました。
そして2007年3月に田んぼの土手に移設する工事を行いました。そのうち4枚を性能試験しました。
性能試験は、独立行政法人・産業技術総合研究所主任研究員の加藤和彦氏に依頼して行いました。
→試験結果報告書へ
2. 小水力発電の開発に関する研究
当社の谷戸太陽光発電所に200Wの小水力発電を設置しました。この水力発電機は太陽光発電の3相インバータに接続して系統連系されています。それにより発電特性を試験して学会発表しました。
2009年10月8日、日本列島を台風18号が直撃しました。その大雨により配管が破損しました。また、水路のごみを効果的に除去する網を設置しました。
3. 光害対策照明器具の機器の開発について
星空を守る会と共同で光害対策の防犯灯の普及を行っています。
既存の照明器具を利用できるように、電柱への取り付け金具を製作しました。
4. バイオマス発電装置の開発について
間伐材を燃やして発電する装置の開発を目指しています。北杜市内の温泉施設に設置して、電力と排熱の両方を利用できるようにしたいと考えています。
5. スマートグリッドの推進に関する研究
スマートグリッドとは、IT技術による遠隔操作により、電力需要を調節して積極的に 電力需要と供給を一元管理する技術です。そのためには太陽光発電などの自然エネルギーの発電状況をリアルタイムで把握することが必要です。そのためのシステムの開発を目指しています。